『ねーねー!』

「ぬーがよ?」

『楽しいことしませんか!』

「楽しいこと?」

『そう!ジャジャーン!』

「あい?ただの紙屑やっし」

『これを屋上から撒くの!どう?青春っぽくない?』

「撒いてどうするんさぁ?」

『撒くだけ!とにかく撒くの!』

「意味ぐしがーに…ってイテテテテッ!髪引っ張らんけー!」

「凛諦めろ」

『さぁ!凛、裕次郎!屋上行くよ!』

「え!わんも!?」

『当たり前でしょ!』

「うっわぁ〜…」

「やーだけ逃げるとか許さんどー!」

「ちょ、…分かったから引っ張らんけー!」

『さぁ!レッツゴー!』

「あれ、どこにいくのですか」

「「『あ』」」

「何です、そのあからさまな嫌そうな顔は」

「条件反射さぁ」

「だぁるば!」

「アナタたちゴーヤー食わせますよ」

「「わっさん!」」

「で、やまだくんは何をしてるんです?」 

『いや…特に何も…』

「今から青春あびて屋上で紙屑巻くんさぁ」

「…何です、その頭の悪そうな企画」

『頭悪そうで悪かったわね!』

「ていうか、屋上からゴミを巻くなんて言語道断。俺が捨てておきます」

『あぁあーー!!??』

「っせぇ!耳元で叫ぶな!」

「鼓膜破れるあんに…」

「…ちょっとやまだくん…」


これ、数学の答案用紙じゃありませんか
(「「じゅんにか!?」」)
(「間違いありませんよ、ほら3じゅ…」)
(『やーめーてー!!』)
(「どうやったらこんな点数取れるんですか?」)
(『私だって聞きたいわよ!』)
(「こんなモノ蒔くつもりだったとか恥を知りなさい」)
(「証拠隠滅のやり方しくり過ぎやっし」)
(「てか、わったー危うく手伝わされるとこだったさー…」)
(『あともう少しだったのに…!』)
(「アナタがもう少しマトモな点数を取れるように教えてさしあげます」)
(『いやぁあ!』)
(「永四郎スパルタやしが」)
(「はなこドンマイ」)


20130315


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