『…はぁい、…だれぇ?』
〈もしもし?えーはなこ?〉
『…え、裕次郎…?』
〈おう!〉
『え、え、急にどうしたの…?今2時だよ!?』
〈知ってるさぁ〉
『よい子は寝る時間じゃん…!』
〈それまんまはなこに返すさぁ〉
『私は今まで寝てたの!裕次郎に起こされたんだよ!』
〈こりゃ、わっさん〉
『全然悪そうに思ってないし…』
〈いやいや!思ってるばぁよ!〉
『まぁ良いけど…で、どうしたの?』
〈んー…?あー…いや、〉
『なに?その煮え切らない返事…』
〈いや、ぬーもあらん〉
『はぁ?なにそれー』
〈あー、なぁはなこ〉
『ん?』
〈なんか眠くなってきたさぁ〉
『え、早くない!?なんで電話してきたの?』
〈あー…〉
…やーぬ声が聞きたかったんばぁよ
(『ええっ!?』)
(〈っ静かにさんけー!鼓膜破れるあんに!〉)
(『あ、…ゴメン…』)
(〈まぁ良いけどよー〉)
(『だって裕次郎がそんなこというから!』)
(〈やしがじゅんにやし。やーぬ声聞いたら安心したから良い夢見れそうさぁ!はなこにふぇーどー!〉)
(『…裕次郎の馬鹿!今度は私が眠れないよ…!』)
20130305