「でな白石!うちのスピーディーちゃんが…」
「あ〜もう分かった分かった」
「絶対分かってへんやん!」
「何で朝からお前んとこのイグアナの話聞かなアカンねん」
「スピーディーちゃん可愛いやんけ!」
「可愛いんは構わんけど耳たこやわ」
「スピーディーちゃんの可愛いさはこんなんや足りんわ!」
「謙也本真ウザイわぁ…」
「そんなめっさ鬱陶しそうな顔しやんでも…!」
「折角朝練ないのに…ってうっわぁ…」
「どないしたん?」
「あの子むっちゃ髪綺麗くない?遅刻しそうで全力疾走してて顔見えんけど」
「本真や。…ん?なんか可笑しいない?」
「何がや?」
「なんか…走る姿が…ってアレやまだちゃう?」
「え、本真や。…てかアイツ…」
口に食パンくわえてるやん
(「うっわ!マジや!何か可笑しい思うてん!」)
(「あー、校門前で影に隠れて一気に食いよる」)
(「早っ!てかそれ使うてボケろよ!」)
(「そこは恥ずかしいんやろなー」)
(「アイツ女子力ないな…」)
(『…間に合った!おはよう!白石、謙也!』)
(「おーおはようさん」)
(「食パンは美味かったかー?」)
(『え…?何で知ってるん!?』)
(「俺ら教室から見ててん!お前が走ってる所」)
(「早食いは体に悪いから止めときやー」)
(『(…死にたい…!!泣)』)
20130225