やあ姫たち


【主人公side】


「で、何でお前らまで来てんだよ」

仁がため息をつく。
出るときは俺たち3人だったのに。

なぜか、メガネのシンデレラとリンゴ食べてる白雪姫。
仁にくっつく親指姫に、俺をチラ見してくる眠り姫。
あ、それを戒めた人魚姫に口回りに菓子カス付けてる赤ずきん。

…わお、こんなに姫たち集まってんだ。
すっげーめんどくさいんだけどどうしよう。



「そんなことはどうでも良い。」

…おー怖そう睨むなよ
シンデレラ

「コイツ『双見央志、って言わなかったっけ?あんた頭悪いんじゃないの?』

頭良さそうなのに、と付け足せば。
あはは、昴ちゃんが慌ててる。
可愛いねー相変わらず。


「貴様…!」

『別に思ったことを言っただけだよ、シンデレラ?』

「「!?」」

ははっみんな固まった。

やっぱり俺のことは分からなかったみたいだね。


「じゃあ、君は『王子様がひとりだって誰が決めたの?』

白雪姫を遮って。

誰が決めたの
王子様がひとりじゃなきゃいけない、なんて。








.

[ 5/46 ]

index


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -