どうも王子っす

「やっぱり…」

納得してもらえたかな、親指姫?


『なんでか性転換してないんだけど。正真正銘、2人目の王子っす』

「「えええ!?」」

困惑してるね、みんな。

平然としてるのは、魔女の、仁だけ。

ま、当然かもね
自分が愛したハズの王子様が2人いたんだから。


『あぁ、けど気にしなくていいよ。俺は俺で好き勝手やるから。姫たちは昴ちゃんとレンアイ、してなよ』


「ちょーっと待ってください!」

ん、何かな親指姫…ちっさいな、相変わらず。


「昴先輩のことさっきから何で名前+ちゃん呼びなんですか!」

「あ!俺もそれ気になってた!」

あれまあ眠り姫も便乗しちゃって。

『昔からそうだから』

「昔から?」

『相変わらず勘が鈍いねー、眠り姫は。ちゃんと起きてんの?』

ニッコリ笑って言ったけれど、あれ、どうして顔赤いのそこ。



『幼馴染みなの俺たち』

「不本意ながら、な」

不本意ってなんだよ不本意ってー。


「ちょ、ちょっと待って!仁の幼馴染みってことは私も!?」

あれひどい。もしかして忘れてる?傷つくなー。







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