絶品オムライス

「さあ食え」

妙に慣れた手つきだったから、心配はしてなかったけど。
なにこれ、めちゃくちゃうまそうなんだけど!

『いただきます』

一応手を合わせて、食べる。

うっわうっわ!!
『うまい!!』

テンションがやばい
すごく上手いんだけど。なにこれ?

「俺が作ったんだから当然だ」

鼻で笑いながら言うその態度も、いつもなら腹立つけど、今日はこのオムライスに免じて許してやる。


『なんでこんな料理上手いの?』

「別に。必要だったから、それだけだ」

ふーん、苦労人ってわけ。
だからどうってはないけどさ。



「どうだ」

なにが。

「めんどくさいか」

は?

「食べることはめんどくさいかと聞いている」

『あー、どうだろ。今はまだ平気』

けどきっともう少ししたら、疲れてくるんだろうなー
すっごい旨いんだけどね?残念ー

「ほう」

こら。ほう、じゃない

『なぜ横に座る』

「気にするな」

横に座るだけならまだしも。
頬杖をつきながらこっちガン見されたらさ

そりゃー気にしますって。


『何?』

スプーンを置いて、隣の男の方を見る。

「どうした?手が止まっているぞ」

は?

「ほら」

え?え?
なんで君が俺のスプーンを持つ。

そしてなぜ不敵に微笑む…!





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