バレたー

「央志先輩の弱点
見つけちゃいました!」

『うるさい、それに別に弱点じゃないから』

ニッコリと笑って
白雪とシンデレラに報告しに行く親指。


「…へぇ」
「…ほう?」

おいお前ら何なんだよ
近づいてくんな

「まさか貴様が茨城同様の照れ屋だったとはな」

『それがあんたになんか関係あんの?』

負けじと睨み返す、けど
…止めとけば良かった。


「そんな口を聞いていいと思っているのか?」

顎を持たれて上を向かされて
見つめられること数秒。


『う、う、うるさいっ』

赤くなっちゃいましたー


「ほう愉快だな…」

『…全然愉快じゃない』


「楽しそうだね
代わってよ、零時」

「…仕方がないな」

解放される顎
と、思いきや…

『なにしてんの』

「うーん、抱っこ?」

疑問系で返すな
…それと腰の手も退けて

「それは嫌だな」

『わっ!?
ちょ、離してっ』

心読むな!
っていうか引き寄せるな

腰にある腕のせいか
上手く力が入らなくて。

押し返しているのに
白雪は全く動じない。


…その細い腕のどこに
んな力があんの。

そんなことより…!


「め、仁、助けて!」






.

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