なぜいる

「あーっ先輩たち
やっと来たぁ!」

なぜいる。お前ら

3人でルンルン(主に俺だけだけど)で校門まで来ると

プリンスたち3人に待ち伏せされていた。

どうして颯爽と帰っていったはずのシンデレラまで居るのかな



『…俺先帰るわ』

「ちょっと待った」

ぐえっ
襟を掴むな絞まってる絞まってる、親指。

そんで
まとわりつくな、白雪。


「ふっ俺の勝ちだな」

なにがだよ、勝手に勝負してんじゃねー。

「俺の方が早かった」

『あっそ』

くっだらねー

『余韻に浸ってるとこ悪いけど、別の視点から言えば遅かった俺の勝ちじゃね?』

「…ちっ」

わ、めっちゃ悔しそう
…やっぱ馬鹿だね、君。


…ん?
なんだ袖ひっぱんなよ

『なに』

「先輩ー、僕たちと帰ってくれないんですか…?」

なにその捨てられた子犬みたいな目

か、可愛いじゃないか…
ってなりませーん。


『残念でした、俺猫派なんだよね。効かないよ、親指』

べっと舌を出せば。

「ちっ」

…おいこら
可愛い顔して腹黒ってか

舌打ちとは良い度胸してんじゃん、君。






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