いたずら

鞄を肩に担いで、まさに
教室を出ようとした時。


「く、黒森くん」

「ばいばい…っ!」

数人の女の子が仁に。

「あ?…あぁ」

それをクールに決める仁
きゃーかぁっこいー。


「大路さんばいばいっ」

「うんまたね」


他の奴らも言えば
昴ちゃんはにこやかに。

わーいかぁわいー。


あれこの流れって
次俺だったりすんの?

「ふ、双見くんもっ」

うわーきたぁー
めんどくさ。

ちょいとだけ
からかってみようか


「ま、またね!」

『もって。
俺はオマケなんだ』

ちょっと寂しそうな目をするのがポイントね?

「ち、違うよっ!」

はい引っ掛かったー

『なんて言うと思った?
また明日…けど。』

遮ってネタばらし
あれ?顔真っ赤だね


『単純なヤツは嫌いじゃないよ』

小さく笑ながら
手をヒラヒラと振って

教室を出ると同時に

教室に響く彼女達の
悲鳴みたいな声。

…うるさ。


それに顔をしかめると
「遊ぶな」ってまた頭を小突かれた。

…痛いー






.

[ 10/46 ]

index


「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -