レンアイ


悪い子には悪戯しちゃうよー?

『思い出して、昴ちゃん。僕だよ。』

首に手を回してあえて下から見上げる。

みるみる顔が赤くなって
…あ、思い出した?


「…もしかして、おうちゃん?」

ニッコリ笑って、頭をよしよしと撫でてやれば。


「だって、おうちゃんって女の子じゃ…!」

『生まれた時から男だよ。全く、何度言っても俺が男だって信じてくれなくてさー』

あの頃はよく泣いたよ、うん。


「昴は守ってるはずなのに逆に苛めてるってな」

ちょっと、仁。
笑い事じゃなかったんだよ、当時の俺には。



『ま、いいけど。これから覚悟しといて、昴ちゃん?』

当時の分も返したげる、
なんて妖艶に微笑めば

「「!?」」

顔を真っ赤に染める昴ちゃん。…と、姫たち。

なんなの君ら。



「つまり、これって」

「俺たちは昴ちゃんだけじゃなくて

「央志とのレンアイでもいいってこと…?」

『そうそう。けど、男と恋なんて嫌でしょ?だから昴ちゃんだけに…』

「いや、まてよ貴様」

え、なんだよシンデレラ







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