悪魔ズ降臨回

「「「遅い」」」

『あのなぁ…!』

言われることは分かってた。
だから牧たちと別れてから走ってきてやったのに!


『ならもっと前からメール寄越せよ!着いてからメールすんじゃねーよ!』

「忘れてたんだもん」

あー。くそうぜー。
コイツらとまともにしゃべってたら絶対胃に穴あく。

口でコイツらに敵うわけない
(勝てたことない)


ため息をひとつついて

『で?何で来たんだよ』

「あらーいいのかしらそんなこと言っても」

『あ?』

「あなたが頑なに家に帰ってこないから」

「優しーい私たちがわざわざ持ってきてあげたのに」

『なにを』

「秋・服」

『あー』

…まずい。

「あーいらないのねぇ」

…非常にまずい。


『…るかったよ』

「なに?」

『悪かったよ!!!』


ウザいんだ。こうなると。
いつもより三割ましで。

「ふーん」

「だ・れ・に悪いと思ってるのかしら?」


…くそ

『姉貴たちだよ!どうもすいませんでした!!!』

これでどーだよボケ!


「ふん。まぁいいでしょう」

「許してあげるわ」

「可愛い弟の頼みだものね」

『…そりゃどーも』



そう。この馬鹿女ども

非っ常に不本意ながら
俺の姉貴(3)だったりする…






[ 53/88 ]




「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -