不幸のメール

『…げ』

俺の元に一通のメールが来た

[迎え来い。]


『っざけんなよ…』

んだこれ主語もなにもあったもんじゃねえ。
差出人は分かっていた…だから余計にイラつく。


『ちょっと外出てくる』

「ん?なんか用事?」

『あぁちょっとな』

「ふーん。あんまり遅くなんないようにねー」

「お前は親か!」

牧の頭を持っていた雑誌で叩く野上。
お。すげーいい音。


「じゃあ丁度よかったわ。あたし達も神木君のところにいくから、途中まで一緒に行きましょ」

『なんで?』

「野上の服着せてどのくらいプライスが違うか、見に行くのよ」

「ンだとコラ!」

『ふーん。まいいや行く』


なんかつまらんことに巻き込まれることになりそうだな神木。

どんまい。


*


『じゃな』

「ええ!結果はあたしが責任を持って写真に収めといてあげるわ!」

『はは…すっげー心強いわ』

「じゃーね」

『おう』

…別にいらねーけどな。


牧たちに軽く手を振り
アイツらは神木の方に
俺はフェリー乗り場へと向かった。







[ 52/88 ]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -