不幸のメール
『…げ』
俺の元に一通のメールが来た
[迎え来い。]
『っざけんなよ…』
んだこれ主語もなにもあったもんじゃねえ。
差出人は分かっていた…だから余計にイラつく。
『ちょっと外出てくる』
「ん?なんか用事?」
『あぁちょっとな』
「ふーん。あんまり遅くなんないようにねー」
「お前は親か!」
牧の頭を持っていた雑誌で叩く野上。
お。すげーいい音。
「じゃあ丁度よかったわ。あたし達も神木君のところにいくから、途中まで一緒に行きましょ」
『なんで?』
「野上の服着せてどのくらいプライスが違うか、見に行くのよ」
「ンだとコラ!」
『ふーん。まいいや行く』
なんかつまらんことに巻き込まれることになりそうだな神木。
どんまい。
*
『じゃな』
「ええ!結果はあたしが責任を持って写真に収めといてあげるわ!」
『はは…すっげー心強いわ』
「じゃーね」
『おう』
…別にいらねーけどな。
牧たちに軽く手を振り
アイツらは神木の方に
俺はフェリー乗り場へと向かった。
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