バスケ勝負

『あれ次体育?』

「ああ。バスケだって」

『へー』

「サッさと着替えて行くか」

『おー』


ロッカールームで着替えをすませて、体育館へ向かう。

割かしギリギリだったけどセーフ。(体育のセンセーは遅れるとくそウゼーんだよな)


適当にチーム分けをしたら最初は俺たち対神木たちだった。

『おっしゃ。やるか』

「ははっ負けないぜ」

『こっちの台詞だっつーの』


ピーっとホイッスルが鳴って試合が始まった。

トスでボールを持った神木が一気にゴールまで近づく。


『あっおいお前ら守れよ!』

「普通に考えて無理だろ!だってあの神木だぞ!?」

『くっそ使えねーな』

どの神木だよ…!

舌打ちをしたくなるほど(実際したけど)の味方のヘタレさ。



「…先制点っと」

「ギャアアアアアア神木君!!!」

もう。なんか悲鳴みたいな叫び声が聞こえたけど。


『させっかよ』

「あ!」

ゴールを狙う寸前で出来たスキをつき、ボールを奪う。

そのまま反対側まで走って、俺たちが先制点をゲットした。


「…コノヤロ」

『へへん。隙だらけだよ神木くん?』

ピースをしながら、神木に向かってニッコリ笑うと

「ギャアアアアアア颯天君!!!」

さっきの悲鳴再び。






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