花井を慰めよう

「きゃーーっマッキー!颯天くん!捕まえてっ!!」

『はぁ?』

「なにやってんだよー花ちゃん!」

…とりあえず。

『木梨は任した』

「えー」

『3Dの女のコと触れあえるチャンスだろ。それに、こういうのはお前の方が向いてる』

…と思うたぶん。

「…ったくもー」

意味が分からない、という表情をしながら、牧は木梨の後を追っていった。



さてと。

『花井?』

「…颯天くん」

あっちゃー落ち込んでるわ。

『そんな心配すんなって。』

「…でも」

『牧に任しときゃ木梨は大丈夫だろ。お前はとりあえず落ち着けよ。な?』

安心させるように微笑んでみせると、「えぇ」と力なく笑う。

あー。どうすっかな。


『んじゃ食堂行くぞ』

「えっなんで?」

『何か飲みながらの方が落ち着くだろ。特別に俺が奢ってやるよ』

「…ありがと」

『おー。ほら行くぞ』

腕をつかんで引っ張ると、花井は素直についてきた。








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