初めての
「そんなこと言われたの初めてだよ」
『俺も初めて言ったわ』
顔を見合わせて、また笑った
「よーしっ今日はガールズトークだぁ!」
寝かせないぞー。
って気合い入ってっとこ悪いけどさ。
『ズじゃねーから。ひとりでやれよ』
「えーっひとりでやったらガールズトークにならないよー!」
『知るか』
「ひどーい。あたしより女顔なくせに!」
『女より女顔な男がいてたまるかよ』
「本当だよ!颯天くん可愛いもん!」
『あーそうかいそうかい。
わーったよ付き合えば良いんだろガールズトーク』
もう半ばヤケクソになって言えば、木梨は満足げに笑った。
この日初めて参加したガールズトークとやらは想像よりももっとぐちゃぐちゃしていて。
俺が寝れたのは明け方の4時だった。(木梨はいつの間にか寝てた)
今日も朝食準備オッケー。
「ん…」
制服に袖を通していると木梨の声がして。
『おそよー』
「…ん、おはよ」
…まだ寝ぼけてんなこれ。
『まーいいや。俺は学校行くしかねーから、朝飯食って大人しくしてろよ』
「はーい」
『ん。じゃな』
木梨と適当に挨拶を交わして俺は今日もたっるい学校へと向かった。
つづく
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