高感度ランキング

『…やめとく』

「振られたー」

ははっと笑う神木。

『だって神木は女に囲まれるじゃん。俺ドロドロに巻き込まれたくねーもん』

姉貴どもを見てるから分かる女ほど怖い生物はいない。


「なるほどねー。んじゃ俺は?」

『牧はない』

「なんで!?」

『ちびだから』

みんな吹き出した。
腹抱えて笑ってる。


「だーかーら!俺の方がでかいし!それに俺は平均値だよ!コイツらがデカイの!」

「全力で否定すると余計に見苦しいな」

新の一言にピタッと叫ぶのをやめ、なんかいじけだす牧。


「最後は俺か!」

なんか自信満々そうに出てくる野上。

『野上はねー…』

「なんだ」

『変態が治ったら』

「無理じゃん」
「無理だな」
「あぁ無理だ」

固まる野上の他3人が腹を抱えながら言う。

だって、嫌っしょ?
会って早々に
「前についてるそれは飾りか?」
とか言われんの!

要約すると「女顔だな」ってことだったらしいけど、寝込む勢いだったから。ガチで。



『で?なんの話だっけ?』

「んーわかんない」

「一瀬の高感度ランキング」

『…くだらね』


ま、こんなもんだよ?
男子校の会話なんてさ。


end

*

『あれ野上何やってんの?』

「貴様は俺を全否定したな…」

『…気にしてたのかよ』




→あとがき

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