ご褒美は

あれから、なんとかなんとか。
神木と牧によるスパルタ課外はもうすぐ終わりを迎える。

今日は5日め。

『…しゃっ、どーよ!』

問題を解いたそれを、神木に見せる。
模範解答を見ながらマル付けをして。

「お、7割正解」
「すごいじゃん!一瀬!」

『よっしゃ!!』

思わずガッツポーズ。
この5日間、よく頑張った俺!

「やー、すごい成長だね」
「一瀬はやればできる子だもんな」

『なんでお前は親目線だよ』

神木につっこむ。

「けど、この調子なら大丈夫じゃん?」
「そうだなー、大体七割くらいとっとけばな」
『まじか。冬休みはもらったぜ』

ニッコリ笑いながら言うと

「こら、調子乗るなよ」
『へいへい』

神木が苦笑しながら。
それに適当に返事をして。

「明日は土曜日だね〜」
『…なんだいきなり』
「あぁ、休みだな」

いきなりそんなことを言う牧と、意味を察したらしい神木。
俺には全く意味が分からないんだけど。

『土曜日だから、なんなんだよ』
「遊びに行こっか!」
『は?』

おいおい。テストだぞ、アホが。
そんなんさすがの俺でもダメだって分かるけど?

「遊びって言うとなんか罪悪感あるだろ。息抜きだよ、息抜き」

神木の言葉で、なんとなく意味分かった。

『まじ?』
「うん、息抜き息抜き」
「ここまで集中して頑張ったしな」

なんて、ふたりの言葉をいただきまして。
そんなこんなで!!







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