主人公side

どうしよう
着実にボンゴレの面々と顔を合わせて行ってる。


隣の席になった山本は、まさかのあの山本だった。

もちろんそんなこと知らない彼は良く話しかけてきて、けれどそれを楽しんでいる私もいて。

本当、困ったなぁ



「リリィ飯食おうぜ」

『…うん』

返事をして、移動していく山本の後をついていくと

「リリィちゃん!」

『…沢田、と』

…誰?銀髪で怖い顔。

「テメェ、十代目の何なんだよ」

睨まれても困るんだけど
十代目って…

『…猫、仲間』

「…猫?」

訝しげに見られても困る
だってそれしかない。

「なんだよ、猫か!」

『…?』

「猫好きに悪いやつはいねーからよ!」

…怖い顔してるのに意外に単純だった。

よく分からないけど、気を許されたらしい。


「ウチにも瓜ってのがいてよ!まー生意気なやつなんだけどな」

『…可愛いんだね』

微笑みながら言うと、「あぁ」と彼も笑って

「獄寺隼斗。十代目の右腕だ!」

『…よろしく』

――獄寺隼斗?
――嵐の守護者?

よろしく、と言われ出された手と握手を交わしながら内心、焦っていた。

どうしよう、これ
こんなに接触してる。

討伐は沢田
それは変わらないけど。

どうしよう、どうしよう








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