07







「…あたし…蓮くんと話してみる」



決めたんだ…。


蓮くんが


どんな気持ちなのか知りたいし…

このままじゃだめかなと思って。




あたしがそう言うと、


晴菜は優しく微笑んで

“うん”と言ってくれた。




ちゃんと蓮くんと向き合わないと、

前に進めない。


蓮くんの気持ちが知りたい。



だって、好きなんだから…。















――――――――――

――――――

――




「結菜、頑張って!」


「今日はありがとう」



晴菜から勇気をもらい

あたしは自分の家に向かった。



晴菜とは、家が離れているから、

ここで別れないといけない。







あたしは、自分の家に向かって



歩いていると、後ろから

誰かの声が聞こえてきた。



「…もしかして…結菜?」




あたしが後ろを振り返ると


「きょ、恭ちゃん……?」



幼なじみの恭ちゃんがいた。

本名は、篠崎恭也。



あたしは、

小さい頃から恭ちゃんって呼んでいる。




「……結菜…お前泣いたのか?」


「えっ?」


「だって目の下、腫れてるし」


「嘘!?」


あたしは、カバンから鏡を取りだし

自分の顔を見た。




うわ……

赤くなって腫れちゃってるよ。











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