06








靴を履き替えて、

校門を出たところ。


晴菜の足は止まった。





「ねぇ結菜!

やっぱり何かあったでしょ?」



「え…?」


「バレバレよ。いいから言いなさい」



無理だよ…。



だって、さっき自分で乗り越えるって

決めたもん。


頼ってばかりじゃ

晴菜に迷惑かけちゃう。


あたしは、

下を向いてしばらく黙っていると…



「結菜!!一人で抱え込まないで、

あたしを頼ってよ!!そんな顔されたら、

こっちまでつらいじゃん…」




逆に晴菜を心配させちゃった。



うっ…



…やっぱり晴菜を

頼らなきゃだめかも。



ごめん…晴菜。

あたしのわがままを聞いてくれて。



ううん。

晴菜…ありがとう。





そしてあたしは、

さっきのことを全部晴菜に話した。









―――――――――――――

―――――――――

――――



全て話終えると



「はっ!?マジ!?アイツ許せない」


晴菜がそう言った。





「やっぱり

あたしのこと嫌いなのかな…っ…?」



さっきまで

我慢していた涙が溢れだした。





「泣き止むまで泣いていいよ」



晴菜は、そう言い

そっとあたしを抱き締めた。












晴菜の胸で泣き続けた。



「…晴菜…っ…」

「大丈夫」




晴菜は、あたしの背中を


トントンと優しく叩いて、



泣き止むまで、

優しい言葉で慰めてくれた。



…すごく安心した。










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