05







そんなことを思っていたら、

クラスの男子達が騒ぎ始めた。




「なぁなぁ!今日の5時に

合コンあんだけど、お前行くよな?」


「もち♪当たり前だし」


そういう話し声が聞こえてきた。



「蓮も行くよな?」


一人の男の子が

蓮くんに声をかけた。



その男の子は、

蓮くんを合コンに誘っているようだ。




蓮くんは、あたしと付き合ってるから

きっと合コンなんて断ると思ってた。



なのに……。




「あぁ、行く」



…なんで?



「やった!でも蓮がいたら

女子全員とられそうだけどな!アハハ」


男の子は、蓮くんの返事に

喜んでいるようだ。




待ってよ…蓮くん…。



なんで合コンなんて行くの?




あたしは、涙をこらえるように

ぎゅっと唇を噛みしめた。




蓮くんの気持ちわかったよ…。


あたしが嫌いなんだ。

多分、飽きてしまったんだよ。




あたし…馬鹿だ。

今ごろ、気づくなんて。












――――――――――――――

―――――――――

―――




「帰るよ!…って結菜?」


「えっ?あ、帰ろ!」



ぼーっとしてた。



あたしは、急いで

机にあったカバンを持った。



「そんな泣きそうな顔して

……何かあった?」




あたし、泣きそうな顔してるんだ。

だって、しょうがないじゃん…。




「ううん。別に何もないよ!早く帰ろ」



あたしは、晴菜に

心配されないように言葉を促した。



だって、いつも晴菜には、

迷惑ばっかかけてるし

これくらいは、自分で乗り越えなきゃ。



あたしは、晴菜の手を引っ張って

玄関へと向かった。










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