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「蓮くんおはよう」


「……」



はぁ…またか。


どうして、あたしにだけ

そっけない態度をとるの?




一応、付き合ってるっていうのに。



本当に、付き合ってるんだよね?

と疑いたいくらい。




「蓮くんおはよう〜」

「大好きぃ」


クラスの女子達は、蓮くんとすれ違うたびにそう言ってくる。


そんなのは、もう慣れっこだ。



だって蓮くんは、かっこいいし、


優しい……もん。



すると、蓮くんは、すれ違う女子達に、笑顔で


「俺も好き」



そう言った。





ズキッ――

蓮くんの言葉に胸が痛んだ。



なんで…?



「「キャーッ」」


女子達は、顔を赤らめながら

騒いでいる。




何で、付き合ってもいない子に

“好き”とか普通に言えるの?




そんなの嫌だよ……。




あたしは、

いつの間に目に涙をためていた。








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