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「ちょっと!晴菜!

あたし合コンなんて聞いてないよ」



耳打ちで晴菜に言う。


…だが、晴菜は、何食わぬ顔で、


『そりゃあ、言ってないもん』


と言った。






あたしの親友は

一体、何を考えてるんだか…。





長く一緒に居ても

よくわかりません。










「とりま、自己紹介すんね♪俺、〇〇高校の高橋 裕!」



「同じく俺も〇〇高校、滝川 龍!

よろしく〜」




急に、前にいる男の子たちが

自己紹介し始めた。






「えっと〜あたしは、〇〇高校の

宮本晴菜でぇす!」



ちょ、晴菜…

声がいつもと違うような…。




「君は?」


「へっ?」



高橋くんって名前だった人が

あたしにそう聞いてきた。




「…結菜、名前!」


晴菜に小さな声でそう言われた。



「あ、結菜です…」



苦笑いしながら

あたしは、今にも消えそうな声で

言った。










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