12
「じゃあ、行こ?」
晴菜は、嬉しそうに笑う。
「う、うん…。
だけど、どこに行くの?」
「行ってからのお楽しみよ♪
お楽しみ!」
なんか、そう言われると
何だか気になってきた。
―――――――
――――――――――
―――――――――――――
「ねぇ…晴菜」
「もう何?♪」
「い、意味がよくわかりませんが…」
あたしは、今の状況に
唖然とすることしかできなかった。
だって、前には、
他の学校の制服を着た男の子が
2人ほどいて、ニコニコしながら
見つめてくるのだから…。
あたしの頭では、よく
理解というものが把握できない。
「何?君もしかして、
合コン初めてだったりするの?」
さっき、あたしと晴菜の
会話を聞いていた男の子が問いかける。
…ていうか、
「合コン…?」
今、あたしたちって
“合コン”しているの!?
[ 12/13 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]