11
結菜SIDE
今、下でピンポーンと
インターホンが鳴ったのに気がついた。
「は、晴菜もう来たのかな…?」
あたしは、
慌てて支度をすませる。
時間は、04:45というところ。
さっき晴菜から電話が来て
たったの15分しか経っていなかった。
やっぱり、時間には
晴菜っていつも早いんだよね…。
そんなことを考えながら
準備を終えて、玄関まで
急ぎ足で向かった。
―――――――
………。
「晴菜!ごめん、遅くなって」
あたしは、顔を歪ませて
両手も合わせながら謝った。
「別に大丈夫よ。急にあたしが
誘っちゃったんだし!」
ニコッと優しく微笑む晴菜。
「そ、それならよかった」
あたしは、ホッと安心した。
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