05
「仁菜ちゃん」
真剣な目であたしを見る。
「はい?」
どうしたんただろ…急に。
「俺と付き合って!!」
えっ!?
いきなり買い物のお誘いですか!?
「い、いいですけど…どこに付き合えばいいんですか?」
どうして買い物なんか誘うんだろ。
もしかして、彼女さんのプレゼント買いにだったり…?
だから、さっき真剣な目であたしを見てきたんだね!
きっとそうに違いない。
「噂通り…天然なんだ…」
「えっ何かいいました?」
先輩がボソッと呟いたから、あたしの耳には、届かなかった。
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