02
先輩のとこにきたのは、いいけど…。
さすがモテ男さん。
もうすでに女子に囲まれています。
あたしは、その場で佇むしかない。
ど、どうしよう…。
内心、困っていると
「あ、仁菜ちゃん」
女子の群れの中から
先輩らしき声が聞こえた。
先輩は、必死で抜け出し、いきなりあたしの手を掴む。
「せ、先輩!?」
いきなり
手を掴むから驚いてしまった。
それより、女の子の視線が怖いです…。
冷や汗が流れる。
「ここでは、話せないし…屋上行こ?」
先輩は、あたしの返事を聞かずに無理やり手を引っ張った。
そして、引っ張ったまま急に小走りになった。
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