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なんかフワフワして気持ちいい…。
それに薬のにおいもする。
…うん?
なんか知らないけど
手が……温かい…。
ゆっくりと目を開けた。
あれ?
ここ、もしかして保健室…?
どうして、こんなとこにいるの?
「えっ!?」
視線を手に向けると、あたしの手を握りながら寝ている男の子がいた。
「あ、お前やっと起きたな」
あたしの声で、目が覚めたようだ。
「あ、あたしどうして…ここに?」
目を覚ましたら、どうして保健室のベッドに寝ていたのかが疑問…。
「……もしかして、忘れたわけじゃねーよな?」
黒い笑みで見下ろす彼。
「なんであたし保健室にいるですか?」
自分で来た覚えないしな…。
「はっマジかよ…」
「?」
そ、そんなこと言われましても……って
ん?
この人よく見ると、顔が綺麗。
世で言うイケメンに属すのでは!?
もう人形みたいに整っている…。
う、羨ましすぎるよ…。
しばらく、凝視していた。
「おい。お前」
「は、はい!?」
声をかけられ、ハッと我にかえる。
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