10








「ここ涼しいですね!」

風がよく当たって気持ちいい。

しかも眺めも最高!!


「だろ?」

ニコと微笑む彼。

あたしは、あることに気づいた。


「あっ!そういえば、あなたの名前なんですか?」


あたしがそう聞くと、彼は目を見開き驚いた。

そのまま固まって動かない…。


「あ、あの〜?」


黙る彼に問いかけるが


急に、目眩がしてきた。




あたし…体が熱い。



そういえば、

朝からちょっと熱があったような…。

微熱程度だったから

大丈夫かなって思ったけど…。







「あの、それで名前は…?」


苦しい…。

頭が痛い…。





「知りたい?」


「あ、はい…」



やばい…クラクラしてきた。


さっきより体がだるくなってきた…





「ちょっ、お前顔赤いぞ?」


「そんなはず…ハァハァ…」


息が荒れてきて、






バタッ―――……



そのまま意識を失い倒れてしまった。










[ 11/15 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -