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「ここ涼しいですね!」
風がよく当たって気持ちいい。
しかも眺めも最高!!
「だろ?」
ニコと微笑む彼。
あたしは、あることに気づいた。
「あっ!そういえば、あなたの名前なんですか?」
あたしがそう聞くと、彼は目を見開き驚いた。
そのまま固まって動かない…。
「あ、あの〜?」
黙る彼に問いかけるが
急に、目眩がしてきた。
あたし…体が熱い。
そういえば、
朝からちょっと熱があったような…。
微熱程度だったから
大丈夫かなって思ったけど…。
「あの、それで名前は…?」
苦しい…。
頭が痛い…。
「知りたい?」
「あ、はい…」
やばい…クラクラしてきた。
さっきより体がだるくなってきた…
「ちょっ、お前顔赤いぞ?」
「そんなはず…ハァハァ…」
息が荒れてきて、
バタッ―――……
そのまま意識を失い倒れてしまった。
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