08







それより、


「買い物は、もういいのかな…?」


誰もいない屋上のフェンスに、

もたれながら口にした。





「どう見てもアレ、買い物とかそういうのじゃないだろ」



「えっ?」


すると、どこかから男の低い声が聞こえてきた。


周りを見渡すけど、誰もいない…。








ま、まさか…


「幽霊…!?」


そ、そんなはずない…。

焦るな自分!!落ちつけ自分!!

おまじないをかけるみたいに唱える。

だってあたしは、今まで霊感とか一度もなかった。

なんでいまさら…



「誰が幽霊だって?上だよ、上」


ドスのきいた声が頭上から聞こえる。















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