「ふわぁ…、眠い…」

ぽかぽかと日の当たる中庭のベンチにお昼を食べ終わった私と越知くんは座っていた。特に話す訳でもなく何となくぼーっとしていた時、不意に私の口から欠伸が出た。

「…眠いのか?」

欠伸をして閉じそうな瞼を開けようとぱちぱちしていたら越知くんが声をかけてきた。

「ん…ちょっと、ね」

すると越知くんは私の肩を抱いて自分の方に引き寄せた。

「肩を貸してやる。時間はまだあるだろう、寝るといい」
「ふふっ。越知くん、高くて届かないよ」
「なら……」

越知くんは寄せた肩を離すと、自分の膝の上に私の頭を乗せた。

「お、越知くん、」
「たまにはいいだろう。いつもは逆だがな」

みんなからは意外と言われるけど、こんな越知くんも2人きりの時は私の膝枕で寝ていたりするのだ。
いつもは見下ろしていたけど、下から見上げるのも何だか悪くない感じがした。

「……そうだね。たまには、いいかも」

私の頭を撫でる越知くんの手に安心して、私はゆっくりと瞼を閉じた。

少しだけ、少しだけでいいから、時間がゆっくり流れてほしくなった。




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初高校生
越知くん好きです!なんと言っても氷帝の先輩ですし、長身が私の好みです←
ていうか越知くんてこんな感じでしょうか?随分前に書いたので…(>_<)



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