今日は絶好のテニス日和だ!…と思ったのに剣太郎の「海行きたい!」の一声で練習はいつの間にかビーチバレーに変わっちまってた。
なまえといっちゃんと亮はなんか鬼ごっこみたいなもんをしてる。あ、今のなまえの笑顔可愛いなあ… 
ーーバシッ

「ってーな!!何すんだよ!!」
「バネさんがなまえちゃんに見とれてるのが悪い」
「そうだよ!!リア充なんて滅んじゃえ!!」
「剣太郎、話が飛躍しすぎてるよ」
「おい、リア充って…何だ?」

俺がそう聞くとみんな一斉に笑い出した。剣太郎なんて指さして笑ってやがる。まったく、失礼なやつらだ。

「あでっ」

すると後ろから転んだような声が聞こえて振り向くとなまえが砂浜に顔を埋めて倒れていた。

「おい、大丈夫か?」
「あ、はるくん。大丈夫だよ、転んだだけだから」

手をさしのべてなまえを立ち上がらそうとしたとき、なまえは顔を歪めてその場にぺたっと座り込んでしまった。

「どうした?」
「立てない…。足捻っちゃったかも」

見ると足首が少し赤くなっていた。

「痛そー…。なまえ、帰れるか?」
「こら、バネ」

後ろからサエが声をかけてきた。

「帰れるか?じゃないだろ。送ってあげなきゃ。彼氏だろ?」

“彼氏”とサエに言われて、急に顔が熱くなった。自覚してないって訳じゃねぇけど、改めて言われると照れる。

「お、おう!」
「よーし!じゃあ今日はこれでおしまい!バネさん、なまえちゃん送ってってあげてね?」

剣太郎の一声でみんなそれぞれ帰る準備をし始めた。
俺はなまえに背を向けてしゃがんだ。

「え?…なに?」
「……乗れよ」
「ん?」
「あー!!おんぶしてやるから乗れって!!」

後ろを向くと、やっと意味が分かったのか少し頬を赤く染めて頷くなまえがいた。

「よし、行くぞ。掴まってろよ!!」




なまえを背中に乗せて家までの道を歩く。

「はるくん、ありがとう」
「いいって。それより足、大丈夫か?ちゃんと病院行けよ?」
「分かってるよー。…でもケガも悪くないかも」
「なんでだ?」
「だってはるくんにおんぶしてもらえるでしょ?」
「なな何言ってんだよ!!降ろすぞ!」
「わ!ごめんってー」

なまえがケガして心配だったけど、俺もよかったと思ってる。
なんたってこんなになまえと近づけるんだからな。
まあ、絶対言わねーけど!




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初バネさん
テニミュ六角戦の熱が冷めません…
ここあ。のマイブームは六角です(`・ω・´)←



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