「暑いねー」

「暑いのー」


今は部活の休憩時間。暑いのは分かっとったが、なまえちゃんに会いたいがために部室に来とる。


「暑いねー」

「おー」

「……」

「……」

「……あ、」

「ん?どした」

「アイス買いに行こ!」

「へ?」

「アイスだよ!買いに行こ?みんなにもって言えば、ゆっきーも真田も許してくれるよ!!」


なまえちゃんがあまりに可愛く言うもんじゃから、俺は思わず頷いた。




で、今はなまえちゃんとコンビニに来ちょる。


「涼しいねー」

「そうじゃのー。生き返るー」

「仁王くん死んでたの?死んじゃやだよー」


…何、その可愛いかんじ。
俺ほんまに死にそうじゃ…


「ねーねー、帰りに食べるやつ1本ずつ買ってこうよ」

「お、いいのー。じゃあ俺はこれ、なまえちゃんは選んだか?」

「うん、じゃあ買ってくる!」


――――――――――――


「ねぇ、仁王くんは何にしたの?」

「俺は無難にガリガリ君じゃ。」

「あ、いいなー。私はソフトクリームだよ!」

「ソフトクリームか、いいのう」

「じゃあ交換しよ!一口あげるよ」


…ん?
これはもしや……


"間接ちゅー"


なまえちゃんは気付いとらんのか分からんが、笑顔でソフトクリームを俺に差し出す。
なまえちゃんと間接ちゅーて、そうそう出来るもんじゃない。
どうしよう…。ここで断って嫌われとうない…!

なまえちゃんの好意をありがたく受け取って、俺はなまえちゃんのソフトクリームを一口食べる。




(仁王先輩、どうしちゃったんスか?さっきからポーっとして)(あぁ、何かなまえのアイス一口もらったらしいぜぃ?)(間接キス、という事でしょう)(へー。そんな事であんなになるなんて、仁王先輩も意外と純情っスねー)(こら仁王!!!真面目にやらんか!!!!)(なまえちゃんと、間接ちゅー……)




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あずき様
相互ありがとうございます!
純情仁王くんにしてみました
気に入っていただけると嬉しいです(*^^*)!!






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