俺には幼なじみがいる。岳人と宍戸となまえ!
みんなすっごく仲良しで、それは中等部に入った今も変わらない。
紅一点のなまえの事は俺も岳人も宍戸も好きで、なまえも俺達が好きだって言ってた。

だけど最近、なまえの事はその好きとは違う感じがしてきた。一緒にいると胸がきゅってなって苦しいし、岳人とか宍戸とか俺じゃない人と話してるのを見ると邪魔したくなる。

どうしたらこの感じがなくなるかな?

色々考えて、俺はなまえから離れて、誰かと話してるのも見ないようにした。
でももっと苦しくなった。

何でだ?
分からないから岳人と宍戸に相談すると、それは"好き"って事だって言われた。俺がなまえの事好きなのくらい知ってるよ、って言ったら2人に違うって言われた。


「だから、お前はなまえが好きなんだって!」

「それくらい分かってるCー」

「そうじゃねぇよ。あー、何つうか…。つまり、恋してんだよ!」

「そうそう!恋だよ。ライクじゃなくてラブなの!」


あぁ、そうなのか。
俺、なまえに恋してるんだ。

そういえば、前に忍足が"好きな人を見ると胸がきゅって苦しくなるんや"って言ってた気がする。


「あぁ、それとよジロー」

「ん、何ー?」

「なまえんとこ行って謝ってこいよ」


え?何で?
俺、何かしたっけ…?


「お前が話してくれなくなったからって、なまえ泣いてたぜ?」


泣いてた?
なまえが?
俺のせいで……?


「ありがとう宍戸、岳人!
俺、なまえのとこ行ってくる!!」


俺はおもいっきり走ってなまえを探した。今は放課後だから、もう帰ってるかもしれない。そう諦めかけた時、教室に誰かいるのが見えた。───なまえだ。


「なまえ…?」


俺が声をかけるとびくっとしてこっちに振り向いた。目が真っ赤で涙の跡がある。


「……泣いてたの?」

「…っ!」

「待って!!」


走りだそうとしていたなまえの腕を掴んで引きとめた。


「ごめんなまえ、急に離れたりして。でも俺、」

「いいよ、ジローは私の事好きじゃないんでしょ?」

「違うよ!!!」


珍しく大声を出した俺に驚くなまえ。


「俺、なまえといると胸が苦しくて…。
だから離れたら苦しくなくなるかなって思ったんだけど、逆効果だったみたい。」

「えっ?」

「離れたら、もっと苦しくなっちゃった。

……俺、なまえの事好きになったみたい」


そう言うと、なまえはぽろぽろと泣き出してしまった。


「なまえ!?」

「……ありがとう。」

「どうして…?」

「好きって、言ってくれて…。」

「ねぇ。返事、ちょうだい?」


俺が耳元で囁くと、なまえは真っ赤になって俺に抱きついてきた。


「わぁっ」

「大好きだよ!」



なまえ、泣かせてごめんね。
もう絶対そんな事させない。
"幸せ"って思わせてあげるよ。


「大好きだよ、なまえ!!」




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アスカ様、相互ありがとうございます!
駄文ですみません…(--;)
こんなのでよかったらもらってください!!






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