ミンク様の姿を思い描く度、目尻から流れ出そうになる涙。


わたくしはミンク様のことが本当に好きなのです。

愛しているのです。

片時も離したくなどないくらいに。


きっと貴女様はわたくしのことなど愛してなどいないのでしょう。


けれどそれでもいいのです。


ただの彼氏役でいいのです。


貴女様の欲求を満たせればいいのです。


ストレスの吐き口になれればいいのです。




少しでも貴女様の心に寄り添えることが出来るならわたくしは幸せなのです。



貴女様の過去などもうどうでもよいのでございます。今があれば十分なのです。







先程の女性方から貴女様がどういった方なのか、今どうなっているのか、何があったのかを聞きました。
おかげで居場所も見当がつきました。



あとはわたくしが見つけるだけでございます。


「間に合ってくださいましっ」


見つけ出すことが出来たら褒美として貴女様は私にいつもの調子でこう言って笑ってくれさえすればいいのです。



「遅いわよ、ダメ犬」



必ず見つけ出してみせます。





わたくしの愛しい女王様。









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