アップテンポな速さで | ナノ


癒やし、癒やされ


(レッド視点)


昼休みも終わりあと5分くらいで5時間目が始まるという時。

「グリーン、レッドー!」

次の授業が移動教室でグリーンと廊下を歩いてたらセイ先輩の声。

振り返えろうとした瞬間、衝撃。
肩に回された腕、グリーンと俺の間に現れた先輩の顔。
どうやら先輩に後ろから追突されたらしい。

「次何の授業?」

「音楽っすよ」

グリーンが教科書を先輩に見せて言った。

「いいな、音楽ー」

はぁ、と大袈裟に溜息を吐いて「俺なんか化学だぜ」とがっくり肩を落とすセイ先輩。
そういえば前に化学苦手だって言ってた気がする。

「それに音楽の授業、3年になると無くなるんだぜ?」

「もうそれ10回はセイ先輩から聞きましたから」

グリーンが項垂れてるのをセイ先輩は無視。

「レッドぉ、慰めて」

そして俺の首に腕を回し、甘えるように頭を擦り付けた。

──かわいい。

頭をぽふぽふと撫でると先輩はさっきよりもきつくぎゅうっと抱き付いきた。

グリーンはいつもの事だというように諦めたような壁に寄りかかってる。

あと、遠巻きにいる女子達がまたキャーキャー言ってた。

なんか「セイ先輩×レッド君だ」とか「萌え」とか言ってるみたいだけど、よく意味が分かんない。今度グリーンに聞いてみようかな。
グリーンが分かんなかったら従姉妹のリーフに聞いてみよ。
女の事は女に聞いた方がわかるかもしんないし。









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