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特別じゃない日




「はよー」

欠伸を噛み殺しながら教室入ればジャージ姿のクラスメイトがちらほらいた。
そういや今日の1時間目って授業変更で体育になったんだっけか。朝っぱらからだりぃな。
体操服を鞄から取り出してから机の上に放り、教室の外にあるロッカーから長ジャージを取り出す。

「セイおはよー」

「おはようございます」

「おはよ、二人とも」

更衣室に行くとノボリとクダリがジャージに着替えていて、その横で俺は着替え始める。

「昨日どうだった?」

ワイシャツを脱ぎながら、何がだと目でクダリに訴えればノボリが代わりに答える。

「昨日から仮入部期間でしょう」

「ああその事か」

脱いだワイシャツを床に落とし、白い体操服に腕を通すとノボリが俺のワイシャツを拾い上げて棚に置いた。

「結構な数来たけど、あれって結局はかなり人数減るよな」

「確かにねー」

「クダリとノボリの方はどうだった?」

体操服の中から頭を出し手櫛で軽く髪型を直してズボンに手を掛ける。

「わたくしの部活はあまり来ませんでしたね」

「ぼくのとこはそこそこ!」

ノボリは茶道部でクダリはバスケ部。
二人とももう部長の引き継ぎしたらしいから元部長なんだけど、うちの部はまだ引き継ぎしてないからまだ俺が部長なんだけど……そろそろ引き継ぎしなくちゃ駄目だよなぁ。

「じゃあ俺が二人の部活に仮入部しに行こっかな」

「やめて下さいまし」

あまりにもきっぱりとノボリが断るもんだから思わずクダリと俺は顔を見合わせて笑ってしまった。











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