ダンテ夫婦
2013/02/01 16:49

「昨日って愛妻の日だったらしいね」
「なにそれ」
「愛妻に尽くす日」
「へえ」
「……」
「な、なんだよ、その眼」
「…………ダンテは愛しい妻に何かしてくれないんですか」
「昨日のことなんだろ。もう終わっちまったんだから別にいいだろ」
「……ダァァァアアアイ」
「うおおおおおおっ」
「ちっ、避けたか」
「避けなきゃ刺さんだろ、危ねぇな」
「アラ、ゴメンナサイネー」
「謝る気ないだろ」
「まあね」
「ったく。なんだよ、何かしてほしいのかよ」
「……別に。いいよ。バージルに慰めてもらいにいくから」
「待て待て待て待て待て待て。どうしてそうなった」
「自分で考えれば」
「ちょっ、だから待てって、おいっ……
……………………………………ハァ、あいつあんなに足早かったか……」


彼の愛妻


「聞いてよバージル。ダンテってば、」
「いきなり来たと思えば騒々しい。愚弟の話なら帰れ。お前らの愚行に付き合っている暇はない」
「そんなこと言わないでちょっとでいいから聞いてよおおお」




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