『 Dear.君へ
今からいうことは、ずっと前から思ってた事なんだ。
僕も、、
君のことがずっとスキだった。
本当、「今頃?」だよな。
僕はなんで言わなかったんだろうってずっと後悔してたんだ。
ずっと、ずーっと。。
from.僕 りゅうや 』
ごめんな。君は、みゆかは、もう
死ンデイルのに。
僕がみゆかをスキになったのは、小5の時だった。
元から家は隣だったけど、全然はなさなかったから、同じクラスになった時はびっくりした。
みゆかは、人気者で友達もたくさんいて、その反対の僕とは、『光と影』のような関係だ。
僕は、皆から好かれていなかった。というよりも、僕が群がるのがイヤだった。
でも、そんな僕に毎日のように話しかけてくれるのは、みゆかだけだった。
みゆかのおかげで、中学に上がったら、友達も少し増えた。
だけど、気づいたら、僕とみゆかはまた、話さなくなっていた。
高校に上がって、ある日のことだった。
こっちを見ている女子が1人。
みゆかだった。
だけど僕は、無視して友達との話を続けた。みゆかは、不安げな感じに目線をそらし、横にいた友達と教室に入っていった。
その日の帰り。家の前の公園に、不良に絡まれているみゆかがいた。
「や、やめてください!ここは、友達との大切な場所なんですっ!!」
「うっせなぁ。黙れ。」
1人の不良が、みゆかにつかみかかった。その時、僕の体は勝手にみゆかの前に、動いていた。
「おい!やめろよ。」
「っ!!なんだよっ!!」
「おいっいくぞ!!」
「大丈夫か?みゆ・・か・?」
みゆかは腰を抜かしたようだ。
「大丈夫か?ホントに。」
そういうと、みゆかは大粒の涙をこぼしながら泣き始めた。
「怖かったよぉ。りゅう君がぁっ、りゅう君がぁ」
怖かったのだろう。でも、泣いた理由はそれだけではなかったみたいだ。
「一生、話してくれないと思ったよぉ。」
僕が今まではなさなかったのが悪かったみたいだ。
「・・・ばか。は、、話せばぃいだろ・・。」
ホントに馬鹿だ。ストレートすぎる。照れるだろ。
その日から、みゆかは、また、話しかけてくるようになった。
「ねえ、りゅう君。今日、家行っていい?」
「別にいいけど、何時頃?」
「夕ごはんのちょっと前くらい・・・かな?」
「わかった。」
みゆかは、6時頃家に来た。
「これ、シチュー。うれしくて作りすぎたから、おすそ分け。。。」
「あ、ありがとう。みゆか、飯食べた?」
「ううん。」
「じゃあ、食べてけば?どうせ、今日は、母さんちいねぇし。。」
「いいの!?」
そして僕たちは、食事の準備を終えた。
「「いただきます」」
「おいしい??」
「お・・・おいしい・・・。」
みゆかが、作ったからなのか、みゆかがいるからなのか、すっごくおいしく感じた。
「「ごちそうさま」」
しばらくして、みゆかは帰った。
その時、みゆかは
死んでしまった。
家が隣のに。。なんで?
理由は、酒を飲んだ運転手が、みゆかに気づかず、トラックで撥ねたということだった。
一瞬の出来事だった。
何で僕は、家に送ってあげなかったんだろう。
何で僕は、家によんでしまったんだろう。
僕が、送れば、よばなければ、死ななかったはずなのに。
そういう罪悪感という気持ちで頭の中がいっぱいになり、気持ち悪くなった。
それから一週間。僕は家にひきこもった。
2月14日。みゆかの誕生日であり、バレンタインでもある。
僕は、外の空気を周防と、部屋を出た。
「?」
部屋の前に、手紙が一通、落ちていた。宛名は僕、送り主は・・・
「み・みゆ・・か?」
なんでだ。みゆかは死んだはずじゃ。
「ああ。それ、家のポストに入ってたのよ。でも、あんた、部屋にこもってたし。」
「・・・。」
『りゅう君へ
この前は助けてくれてありがとう。
すっごくうれしかったんだよ。
りゅう君さ、覚えてるかな。
あの公園で、初めて、りゅう君と喋ったんだよ。
でね、、、その、、、
ずっとりゅう君がスキだから。
それだけ。。
ずっと忘れないでね。。
みゆかより 』
「ばか。忘れるわけないだろ。」
そう言って僕は、泣き崩れた。
ずっと忘れないよ。
ずっと、ずーっと。