私は、小学生の時にいじめられていた。
原因は、声が小さいという事だった。
上靴を捨てられたり、ノートに落書きされたり、髪の毛を切られたり。
そのせいで、元から小さかった声が、でなくなってしまった。
高校の今でも声を忘れたままだ。
中学の時に、いじめはおさまったけど、友達ができなかった。
お父さんの都合で、他の学校に転校することになった。
転校先であった、水樹くんは、私にとっても仲良くしてくれた。
学校に行く時居る時は、いろんな話をしてくれたり、
学校から帰るときは、部活が終わるまで、ずっと待っていてくれた。
ずっとそばにいてくれるから、友達っていう気持ちが、だんだんスキという気持ちにいつしか、
変わっていた。
でもその気持ちが声に出せないんだ。
(くやしいよ。スキっていいたいよ。)
それに、水樹くんは、気づいてくれなくて。
(この気持ちを伝えられないのなら、水樹君を好きになる資格なんてナイ。)
って自分に言い聞かせて。
「どうかしたか?」
って心配してくれる、水樹君を見てて、切なくなって、悔しくなって、涙が止まんなくなって。
そんな自分が嫌になる。
それから、数日間 私と水樹君は何も話さなかった。
話しかけても無視され、話しかけられても無視して。
(もうヤダ。どうしてこうなるの?)
そんな気持ちでいっぱいだった。
(また、話したいよ。)
そう思ってた時。
「はい、プリント。」
水樹君が、話しかけてくれた。
(どうしよう。話せなくなっちゃう。いかないでっ!!)
そして私は、水樹君の服を少しつまんでいた。
(がんばって、声ださなきゃ。また、前みたいに嫌われちゃう。)
「・・・?」
口をパクパク動かす。
(お願い、でてっ!!)
「絶対聞くからっ絶対聞いて見せるから!!」
(水樹君の気持ちにこたえたいっ!!)
今 勇気をだす時。
「・・・き・・・・す・・き・・。」
やっと気持ちが伝えられたよ。。
「っ。。ずるいな 結海は。。俺が言おうと思ってたのに、、、」
えっ??
「もっかい、いって?」
・・・・・。
「ねぇ。もっかい、言ってよ。」
・・・ねぇ、
「すき。」
スキだョ 。
おわり。。