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ブログで書いたやつと同じ設定
※息子います


六道骸と雲雀恭弥の結婚はボンゴレファミリーの中でも、驚愕ものだった。顔を合わせれば直ぐに喧嘩が始まるほどの不仲で有名だったからだ。
守護者内では、やっとかという雰囲気だが・・・。
そして驚くべきことに二人には隠し子(5歳)がいた。詳しくは割愛するが、ボンゴレ医療班の最新技術により誕生した正真正銘、彼らの子供である。


「ぱぱーっ」


とてとて・・・!

小さな足音が可愛らしい息子の桜である。両親の寝室に飛び込んだ彼は、ベッドの膨らみにダイブした。


「んぐっ・・・」
「ぱぱー、おきてくらさーい!」


彼は父親似の整った顔でふわりと笑っている。骸は、桜の母親と同じ猫毛(髪色は藍色だが)の頭を撫でた。
そして、欠伸を一つ。


「おはようございます、ぱぱ。」
「おはよう。」


気怠そうに起き上がると、ベッド脇に落ちているスラックスを穿いてから白いワイシャツのボタンを止めずに扉へ向かう。


「ぱぱ、」
「なんですか?桜。」
「はだかでねたら、かぜひいちゃいましゅよ・・・?」


骸の肩が一瞬ビクりと震えた。


「あ、骸、おはよ。」


恭弥がふわりと微笑んだ。
出会って十年、子供が産まれて五年。本当に表情が穏やかになったと骸は思う。


「おはようございます。」
「うん。・・・って、骸!」
「は、はい!」
「ま、前閉めてよ・・・。」


そっぽを向いた恭弥の耳が少しばかり赤くなっている。


「クフフ、可愛いですよ恭弥。」


桜は空気を読んだのか、リビングの食卓テーブルの前に置かれた椅子にちょこんと座っている。
彼の父母は朝からラブラブビームを出す。
恭弥はムスッとしながら、骸のワイシャツのボタンを一つずつ付けていく。第三ボタンを閉めようとして、彼は手を止めた。いや、止めざるおえなかった。
骸が恭弥を抱きしめたからだ。


「わっ、」
「君は甘い匂いがします。」
「ちょ、離してよっ、桜がいるんだよ・・・?」


それでも南国果実の行動はエスカレートしてしまう。
しかし、キスしようと骸が恭弥に顔を近づけた途端、机上の携帯のバイブが震えた。彼は触れるだけのキスを一瞬して、着信を伝えてくるそれを取る。

本当に嫌そうな顔で。


「えぇ、はい・・・それで?・・・・・・ふざけるなっ!桜は」


骸は電話口で怒鳴りながら、寝室へと行ってしまった。桜は泣きそうな顔をしている。


「ままーっ、ふぇ」


あのように本気で怒った父親を見たことが無かったからだ。


「おいで、桜。」


泣きながら桜は、母親のもとに駆け寄り、その胸に収まった。


「大丈夫だよ、桜。」
「だって、っ、ぱぱ、ぼくのなまえ・・・っ」
「それはね、電話してきた人が君を盗もうとする悪い人だからだよ。だからパパは、君を守ろうとしているんだ。」


恭弥が頭をポンポンと撫でていると、落ち着いたのか、桜は涙を拭いて彼の母親を見る。


「ぱぱもままもつよいから、だいじょうぶですね!」


にこーっ

周りに花が飛びそうな程の笑顔。恭弥は、一瞬

小さい頃の骸の笑顔はこんなだったのかな

なんて考えて、少しばかり顔が赤くなっている。六道夫妻は十年の間にバカップル度が増したようだ。


「ちょっと出掛けてきます!」


骸は部屋から出て来ると、スーツをビシッと着て電話の主の元へ行ってしまった。









「来たね、骸。」


ニコリと微笑んでいる、ボンゴレ十代目ボスこと沢田綱吉。


「綱吉君、どういうことです!?」
「電話で話した通りだよ。ほら、そろそろ桜君をお披露目しなくちゃ。家の中ばかりに居たら友達もいなくて可哀相でしょ?」
「駄目です。確かに、戦闘センスが格段に良いのは認めますが、あの子はマフィアなどにはさせません!」
「別にそうは言ってないよ。」
「そういうことでしょうがっ!」


骸がバンッと彼の執務机を叩いた。


「桜君が、ボンゴレの医療班によって"作られた"とき、」
「"作られた"って何ですか!?君はマフィアらしい男になりましたね!!殺しの次は人体実験ですか?もう結構です!!反吐がでそうだ。」


骸は本当にいらついていた。
マフィアを憎む要因になった、あの酷-ムゴ-い人体実験。それを思い出させるような言い方だった。


「ツナ、」


綱吉の執務室では、頭を抱えている彼の前に、かつての家庭教師(大人の姿)が立っていた。


「骸は、まだマフィアへの恨みを捨てたわけじゃねーんだ。それに、人体実験を1番嫌ってる。」


確かに骸は桜を生み出すことを最後まで反対していた。


「リボーン、俺」


ボスらしくなっていた綱吉は、久々に十年前のダメツナに戻っていた。


「やっぱり、桜君はお披露目しないほうが良いんじゃ・・・。」
「いや、お披露目しろ。その方が狙われにくい。ボンゴレ総出で守ってやるんだ。」
「うん。」

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