派閥・・・?
まとまり・・・?
協調性・・・?
人間関係・・・?
そんなもの全て爆発してしまえば良いと僕は思った。厨二病なんていう痛い奴だと思われても構わない。
しかし、僕は自分で言うのもなんだが、人間社会で表向きには素晴らしい人間だ。
頼まれたことはきちんとやるし、協力も道化も全てやる。
意図的にそんな分厚い皮を被っているのだ。それに騙される奴が悪い。それさえも見抜くことが出来ないカス共など、僕が生きていくための駒だ。
全ては見え方、この地上での地位、そんなものが大事なのである。
だが、続いていく嫌みな程何もない生活。
嫌気がさして、携帯を開いた。現実世界とは違って夢が溢れている。
僕には最近、メールをやり取りしている人間がいる。
男か女かはわからないが、僕と考えが似ているらしく、内容が浮かばなくなることも無い。
「・・・会ってみたい、ですか・・・。」
現実世界など糞くらえだが、会ってみるのも悪くは無い。
今から一時間後、近くの公園で会おうとメールして、携帯を閉じた。
直ぐに来る着信。
わかった。
それだけの返事。
一時間後、近くの公園のベンチに座って、メールの相手を待っていた。
「六道、骸、」
現れたのは、クラスメイトなんていう形だけの関わりあいしかない、雲雀恭弥という男だ。
「何故貴方のような人が公園に?しかも今は夜でしょう。」
いつもの笑顔を貼付けることさえ億劫で、無表情のまま尋ねた。
彼は嫌そうな顔をして、僕を見ている。
「僕の勝手でしょ?そういう君は、女でも待ってるの?」
「女・・・?笑わせますね、僕は人と関わるのは嫌いなんです。」
「・・・そうかい、意外だね。学校では沢山の女子を侍らせてるだろ。」
「そんなもの、僕には関係ない。彼女らが勝手に付き纏っているだけですし、話す必要もない。」
「ふぅん。」
答えた彼は、僕に興味を無くしたようだ。携帯を取り出し、何かを打ち込むと閉じた。
〜♪
着信か。待ち人だろうか。僕は携帯を開いて、メールを確認する。
着いているか確認されたので返事を書いて送信した。
〜♪
次は雲雀恭弥の携帯が鳴った。
彼はまた何かを打ち込むと携帯を閉じた。そして、測ったように僕の携帯が着信した。
「ベンチに座ってる・・・?」
隣を見ると雲雀恭弥。
もしかして・・・?
「君は、もしや"委員長"ですか?」
「、じゃあ君は"会長"かい?」
僕が頷くと、雲雀恭弥はいきなり抱き着いてきた。
「君が、」
す き
自分の鼓動が煩かった。