さて、困りましたねぇ。
「どうかしたのか?」
「服がない…」
同棲するのはいいけど、まずは買い物ですよね!ってかその前にお出掛け用の服がいる訳です。
うーん、百歩譲ってズボンはいいにしても上がなぁ…っつか靴……
「靴ー!?ギャー!土足!この不潔!」
「なんでそうなんだよ!大体さっきから履いてんだから気付けよ…」
フローリングで良かったよ本当。これ、畳の上で泥とか最悪だもんね。あ、これってもしかして…
「ほっほーぅ!これがFEの世界の泥か!袋に入れて保存としくか…」
「…なぁ、お前さぁ本当……」
呆れて言葉も出ないマシューは無視して、私は床にこびりついた泥をビニール袋に保存した。完璧だ。
「見てコレ!マシューが私んとこに居た証拠!」
「…………変なやつ」
マシューはぼそっと呟いたけど、ビニール袋を握りしめつつ私はちゃんと見ていた。ふいっとそっぽ向いた彼の顔が若干赤いことを!
お母さん、私鼻血出そうですがどうしたらいいですか。
ダメダメ、いまここで仮に抱きついたりしたら間違いなく出血多量でしんじゃうね、私。
「…ねぇねぇ、変態ついでにこの靴っぽいやつ貰っていい?」
「それ、お前が持ってて何か意味あるのか?」
「いや、だから記念に」
新しい靴なら買ってあげるし!マシューの為なら少々の出費には目を瞑る所存であります!これでボーナスの使い道も決まって一石二鳥、のハズ。
お返しは倍返しで
もちろん、欲しいのはお金じゃなくて君の愛だよ?マシュー!
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