1 「うー…あ゙ー…」 「……」 「んー…!」 「おい、」 「…あ、うん何景吾」 「さっきから唸ってばっかじゃねえか、何かあったのか?」 「いや…その、今日告白されちゃってさあ」 「……相手は」 「えっと、D組の島田さん、だった気がする」 「ほう、珍しいじゃねえか、お前が告白されるなんて」 「ほんとにな、だから困ってんだよね、どうやったら相手を傷付けずに断れるか」 「はっ、結構なお悩みじゃねえの」 「だってさあ…これ見てみ」 神戸透くんへ 神戸くん、1年の時からずっと見てました。部活でも他の皆に負けないように一生懸命頑張ってるとことか、クラスでも皆の為に見えないとこで努力してるとことか、凄く大好きです。 よかったら私と付き合ってください。ダメでもお友達になってくれると嬉しいです。 島田千佳 「なあんか、うわっ可愛いなあとか思っちゃってさあ」 「1年の時から…」 「でもおれ部活に集中したいし、」 「見てた、だと…?」 「ぶっちゃけると」 「俺様は3歳の頃から見てるっつうのになんだこのメス猫は!!」 「…景吾そんなんだしさ」 「あーん?」 「だから、景吾がおれ離れ出来ないから彼女作れないって事」 「…欲しいのかよ」 「いやいらねーけど」 「じゃあいいじゃねえか、…それとも、俺がいたら迷惑か?」 「はあ?だったらもうとっくに縁切ってるって」 「……」 「そんな顔すんなよな、ほら笑えって、な?」 「…」 「ま、島田さんはお断りするとして」 「そうしろ」 「おれたちは部活行こう」 「ああ、ってかお前のせいで遅れたっつう事忘れんなよ」 「え、俺のせいなわけ?」 |