※男主、netaから派生



俺には二人のパートナーがいる。ちょっと特殊な事情があってこんな事になった訳だけど、遣り甲斐はあるし楽しい。それにあの二人を見てるのも面白いし。


「よう、なまえ」
「なまえくん、おはようございます」
「おはよ二人共、今日も早いな」


俺と同じAクラスの那月と、Sクラスの翔。俺の自慢のパートナーだ。俺の大好きなやつら、可愛くて仕方ない。


「翔はいつも通りちっさくて可愛いなあ」
「ちっさい言うな!頭撫でんな!」
「那月も相変わらずでけえ犬みたいで可愛い可愛い」
「そうですかぁ?ありがとうございます」


俺よりも大分低い位置で吠える翔と、同じ位の位置で微笑む那月は見ていて飽きない。いつだって思う、俺はこいつらのパートナーやっててよかったって。


「でもなまえくんも可愛いですよぉ」
「えー?何それ嬉しくないわー」
「俺も嬉しくねえんだからな!わかってんのかなまえ!」
「ん?翔ちゃんが見えないのに声はするなあ?」
「馬鹿にしてんのかオイ…ってわああやめろ那月!」
「なまえくん、翔ちゃんならここにいますよぉ。ほら高い高ーい」
「お、翔見っけ」


那月が翔の脇に手を突っ込んで軽く持ち上げた。目の前の高さに翔の顔があって、思わず俺は笑ってしまう。那月の手から逃れようとする翔が面白いのだ。


「笑ってんじゃねえぞなまえっ」
「あはは無理」
「ふふ。楽しいですねぇ、翔ちゃん、なまえくん」
「うん、いつもお前らのおかげで俺超楽しいよ」
「俺は楽しくねえけどな…」
「え…翔ちゃんは楽しくないんですか…?」
「うっ、いや、その…」
「ぷっ」


しょんぼりする那月に焦る翔、笑ってばっかの俺。ああ楽しいなあ、こいつらの傍にいるのは。


「ってかなまえ、曲はどうなってんだよ」
「あ、うん、一応出来た」
「わあ、ほんとですか?」
「じゃあ聞くから那月はいい加減俺を降ろせ!」
「いいじゃんそのままで」
「よくねー!!」
「翔ちゃんは今日も元気いっぱいですねぇ」


こんな賑やかな二人の声を聞いて、今日もいつも通りの日々が始まる。




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