「なまえー、オスシタベニイコー！」

「は、え…お寿司？」

「ソウヨ、オスシネ！」

「突然どうしたの、チャンス」

「ホシノガキノウタベタッテ」

「へえ。まあ私も最近行ってなかったし…行きましょうか」

「ヤター！」





「さて、近場の回転寿司に来たわけだけど」

「ハヤクイコー」

「まあ待ちなさい。…ここ、変よね」

「ナニガー？」

「パッカ寿司なんて聞いた事ないのよ」

「パッカ？イーティーユーノマスコットネ！」

「そうよその通り、怪しげな臭いがプンプンするわ…」

「アヤシゲナニオイー？」

「ああ、イメージよ。実際にはしないわ」

「ニホンゴムズカシイネ…」

「…まあいいわ、入ってみましょう」

「ヤター！オスシッオスシッ」





「なんだ、中は普通ね」

「ドコスワルー？」

「どこでもいいのかしら…あそこのカウンターに行きましょ」

「イキマショー！」

「…さて、何食べる？」

「ワタシナニガアルカワカラナイヨ」

「そうだったわね。まあ王道はマグロじゃないかしら」

「マグロスキヨー」

「サビ入り？」

「サビー？」

「ワサビの事」

「ワサビッテナニー？」

「辛いやつよ」

「イレテー！」

「はいはい。…すみません、」

「！」

「…え」

「パッカネ！」

「なんでパッカくんが、板前を…」

「マグロフタツー！」

「ちょ、チャンス！？」

「(ふるふる)」

「…え、無いの？」

「ナンデー！？」

「(さっ)」

「"パッカ寿司にはカッパ巻しかございません"…？」

「ナニソレー！？」

「はあ…帰るわよ、チャンス」

「…ソウデスネ、カエリマショ…」

「(ばっ)」

「！！ なによ、離してパッカくん！」

「なまえ！？」

「…私たちを帰さない気？」

「ソンナー！」

「な、なにすんのよ…痛っ、このパッ…！」

「なまえー！アッー！？」





「……夢、」

「オハヨー」

「…おはよう、チャンス」

「なまえー、オスシタベニイコー？」

「え、」

「キノウホシノガー…」