リクエスト小説 | ナノ







それからわたしたちはなんとか今日一日の授業を乗り切った。だけど一生分の精神力を使い果たしたような…そんな気がする…。誰かに成りきるのって、意外と難しい。


「ふう、お疲れさまトキヤ」
「お疲れさまです…」


トキヤはぐったりと椅子に凭れかかった。大変だったけど、でもなんだか少し楽しかったなあとトキヤを見て思う。
これからわたしの部屋でささやかながらお疲れさまパーティーだ。お茶で乾杯、そして一気に飲み干す。


「ぷっはあ…頑張ったなあ…」
「まさかあんなに疲れるとは思ってもみませんでしたからね」
「うん、でもまあ、それもようやく終わりだし」
「一日をこんなに長く感じたのは今日が初めてです」
「わたしも!」


わたしたちはお互いの苦労をぶつけあった。そして就寝時間になる前にトキヤたちの部屋に戻ったわたしは、音也の訝しげな視線を受けながらも眠りについた。


「…あるええええ?」


そして次の日の朝、わたしは全く変わらない体に大きく首を傾げた。辺りを見渡してもここはトキヤたちの部屋、わたしの部屋じゃない。
慌てて立ち上がると、ひらりと一枚の紙切れが落ちた。


「えっと、…"手違いで実は一日ではなく一週間デシタ、ソーリー"…へえ」


ふむふむ、この汚い字は学園長だな。というか…手違い?一日じゃなくて、一週間…?わたしは紙切れを握り潰した。


「嘘でしょおおおお!?」


どこかで学園長の笑い声が聞こえた気がして、わたしはくらりと目眩に襲われ再度ベッドに戻った。
ああわたしたちの受難はまだ続く!








とても長く、オチが無くなりました←
きちんとリクエストに沿えていたでしょうか…というかギャグ臭しかしませんねこれ。本当に土下座してもしたりませんが…
リクエストありがとうございました!







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