朝目が覚めて、気持ちよく起きられたならそれはとても素晴らしい一日の始まり。これはわたしの持論だ。
今日はまさにそんな日。カーテンの隙間から射す日差しで目覚ましより早く目を覚まし、眠気を引き摺らずすっきりと起きられた。こんな日はきっといい事があるに違いない、とわたしは明るい気持ちで新聞を取りに玄関へ向かった。郵便受けを開けるとそこには新聞と数枚のチラシ、それから白い封筒。…なんだろう、これ。


「…早乙女、学園…?」


送り主は早乙女学園、学園長・シャイニング早乙女。そして合否結果在住、と書かれていた。途端にふるふると手が震えだし、先程までのテンションは一気に落ちた。どうしよう、どうしようどうしよう!!

けれどずっとこうしてても埒が明かないのは事実で、わたしはゆっくりと封筒を開け始めた。


「………っ」


中から出てきた紙に書かれていたのは、合格、の文字。間違いじゃないかとかドッキリなんじゃないかとか思って、ほっぺをつねったり部屋中カメラを探したりしたけど間違いなんかじゃないらしい。
合格。その二文字がわたしの膝を笑わせ、わたしは思わずその場にへたり込んだ。


「ごう、かく…わたし、合格、したんだ…!」




 



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