「朝、かあ…」
わたしはベッドから体を起こし、カーテンの隙間から射す光に目を細めた。それから枕元の携帯を手に取る。
「あれ、メールだ。…トキヤくんから?」
その内容を見て、わたしはトキヤくんらしいなあと微笑んだ。ありがとね、トキヤくん。わたし、頑張るよ。
「…でも最後の、どういう意味だろう…」
受験だからと無駄に緊張する必要はありません。とは言え君の事だからそうはいかないとは思います。
ですが緊張して力を出し切れない様では意味がありません。千早、君は今までよく頑張りました。今日は自分の力を信じて、今まで以上に頑張りなさい。お互いに、いい結果を残しましょう。
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