jojo | ナノ


▼ 良好な友情関係

「やあ、ナマエ。 今日も健康状態は良好かい」

「わあっ! メローネ!」

びっくりした!
だって急にメローネが後ろから話しかけてきたんだもん!
メローネってば、いっつも幽霊みたいにスーっていつの間にか後ろにいるの。
初めて会ったときは本当に幽霊なのかと思ってたわ!

「もう! びっくりさせないでって言ってるのに!」

メローネをポカポカ叩くけど、メローネは笑ったまま謝ってくれない。
ホルマジオが、実はメローネは叩かれるのが好きなんだって言ってた。
きっとあれは本当なんだ!
叩かれるのが好きなんてとっても変!
私なんて叩かれるのは痛いから嫌いなのに。

叩いて嬉しくなるなら、抓ったらどうかな?
そう思ってメローネをキュって抓った。

「ああっ、ベネ! そんなに元気なら健康状態は良好だな!」

「…メローネは本当はとっても変な人なの?」

「そんなことないさ」

抓ってもメローネは嬉しそうだった。
でも変な人じゃあないんだって。
私、きっとまだまだ知らないことが沢山あるんだわ。
立派なレディになる為にもっと賢くならなくちゃ!

「それよりナマエ、俺を捜していたんだろう?」

「あっ、そうだった!」

メローネを捜してずっとお家をウロウロしてたんだった。
メローネがビックリさせるから、すっかり忘れてた!

「あのね、この間はお洋服を買ってくれてありがとう!」

「ああ、あのワンピースのことか。 プロシュートは褒めてくれたかい?」

「全然! お兄ちゃんはメローネより少しイジワルだから」

「そっか、でも嬉しそうだね。 何かあったの?」

「えへへっ、内緒!」

お兄ちゃんはお洋服を褒めてくれなかった。
だけどそれ以上の嬉しい言葉をくれたんだもん!
だから私、とーっても嬉しいの!

でもねでもね、これはお兄ちゃんと私だけの秘密。
だからメローネには教えてあげない!

「そっ。 まあ俺は君が笑顔ならそれでいいさ」

そう言ってメローネは私を抱き上げてくれた。
メローネはお兄ちゃんよりもいっぱい抱っこしてくれる。
だからちょっと変でも私、メローネのこと大好きよ!


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